泉山磁石場とは?有田焼の原点に出会える場所
有田町にある「泉山磁石場(いずみやまじせきば)」は、日本の磁器づくりの始まりに深く関わる歴史スポットです。
ここで目を引くのは、山を大きく削り取ったような迫力ある岩肌。約400年にわたって有田焼の原料となる陶石が掘り出され、現在のような独特の景色が生まれました。
見学は無料で、普段は展望所から採掘跡を眺めることができます。観光施設のような華やかさはありませんが、有田焼がどこから始まったのかを感じられる場所です。
有田で器や窯元を巡るなら、その原点にも少し足を延ばしてみませんか。
泉山磁石場の歴史|有田焼の始まりを支えた陶石

泉山磁石場の歴史は、17世紀初めにさかのぼります。
朝鮮半島から渡ってきた陶工・李参平(りさんぺい)らが、この地で磁器の原料となる陶石を発見したと伝えられています。
この発見をきっかけに、有田では日本初の磁器づくりが始まりました。
泉山で採掘された陶石は、約400年にわたって有田焼を支えてきました。かつては山だった場所が、長年の採掘によって現在のような大きく切り立った岩肌へと姿を変えています。
現在、有田焼には熊本県天草産の陶石などが主に使われていますが、泉山磁石場は有田焼の原点を今に伝える貴重な場所です。
泉山磁石場の見どころ|400年の採掘が生んだ迫力の景色

泉山磁石場の一番の見どころは、目の前に広がる大きな採掘跡です。
南北約400メートル、東西約250メートルに及ぶ採掘跡には、切り立った岩肌が広がっています。もともとはひとつの山だった場所が、長い年月をかけて陶石を掘り出すことで、現在の姿になりました。
岩肌に残る、かつての陶工たちの仕事の跡

採掘された岩肌には、かつて人の手で陶石を掘り出していたツルハシの跡も残されています。
今のように機械が発達していなかった時代、人々が少しずつ山を削り、磁器づくりに必要な原料を採り続けていたことを物語っています。
普段は展望所からの見学ですが、長い時間をかけて生まれた採掘跡の風景は、それだけでも見応えがあります。
華やかな観光施設とは少し違う、静かに有田焼の歴史を感じられる場所です。
泉山磁石場の楽しみ方|迫力ある岩肌と歴史に触れる
泉山磁石場を訪れたら、まず目を向けたいのが、大きく切り立った岩肌です。
長い年月をかけて陶石が掘り出され、現在のような独特の景色が生まれました。写真で見るのとはまた違う迫力を感じられる場所です。
普段は展望所からの見学となりますが、有田焼の原料がここから採掘されていたことを知ると、目の前の景色も少し違って見えてきます。
秋の有田陶磁器まつりでは、通常立ち入れないエリアの一部が特別に開放されることもあります。紅葉と岩肌が織りなす景色も、この場所ならではの魅力です。
泉山磁石場と一緒に訪れたい周辺スポット
泉山磁石場の周辺には、有田焼のものづくりや町の歴史を感じられる場所があります。
磁石場を見学したあとは、少し足を延ばして泉山エリアを歩いてみませんか。
体験工房「ろくろ座」|自分だけの器づくり
泉山磁石場の近くにある「ろくろ座」は、磁器のろくろ成形や絵付けを楽しめる体験工房です。
スタッフに教わりながら器づくりに挑戦できるので、初めての方にもおすすめ。
泉山磁石場で有田焼の原料となる陶石の歴史を知り、ろくろ座で実際に器をつくる。そんな楽しみ方もできます。
有田の大公孫樹|樹齢約1,000年の大イチョウ

泉山エリアでもうひとつ訪れたいのが、国の天然記念物「有田の大公孫樹(おおいちょう)」です。
樹齢約1,000年といわれる大きなイチョウは、長い年月にわたって有田の町を見守ってきました。
特に秋は黄金色に染まった姿が美しく、泉山磁石場とあわせて楽しみたい場所です。
泉山磁石場から大公孫樹へ、歴史を感じながらゆっくり歩いてみるのもおすすめです。
泉山磁石場へのアクセス・駐車場
泉山磁石場は、有田町の泉山地区にあります。車でも電車でもアクセスでき、有田の町歩きとあわせて立ち寄りやすい場所です。
電車でのアクセス
JR上有田駅から徒歩約15分。
有田焼の歴史を感じながら、ゆっくり歩いて向かうのもおすすめです。
車でのアクセス
- JR有田駅から約8分
- 波佐見有田ICから約10分
駐車場
無料の駐車場があります。
- 磁石場前:約10台
- 石場神社前:約20台(大型バス6台の駐車スペースもあり)
所在地: 佐賀県西松浦郡有田町泉山1-33
泉山磁石場の見学料金・時間・注意点
泉山磁石場は、無料で見学できる有田の歴史スポットです。大きく切り立った岩肌を眺めながら、有田焼の原点に触れることができます。
泉山磁石場|見学のご案内
- 見学料金
- 無料
- 見学時間
- 日没まで
- 定休日
- なし
- 駐車場
- 無料駐車場あり
訪れる前に
採掘坑の内部には入れません。見学可能な場所から、迫力ある岩肌の景色をお楽しみください。
は、普段入れないエリアが特別に開放されることもあります。訪れる前に最新の開催情報をチェックしておきましょう。
まとめ|有田焼の原点を訪ねて
有田焼の器を手にしたことはあっても、その原料がどこから来たのかを知る機会は、意外と少ないかもしれません。
泉山磁石場には、長い年月をかけて陶石を掘り出してきた歴史が、今も大きな岩肌となって残されています。
華やかな観光スポットではありませんが、有田焼が好きな方なら、一度は訪れてみたい場所です。
窯元や器のお店を巡る旅の途中に、少し足を延ばしてみてはいかがでしょうか。
いつも見ている有田焼の器が、また少し違って見えるかもしれません。